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先日、日本でも「ファンタージエン 秘密の図書館」が刊行されたミヒャエル・エンデの秘蔵っ子ラルフ・イーザウの代表作「ネシャン・サーガ」の冒頭にこんな話があります。
主人公ヨナタンが九死に一生を得てハシェベド(杖)を手にようやく自分の村にたどりついたところで、羊飼いのレモールという老人を元気づけようと声をかけます。ところが、レモールはすれちがいざまにヨナタンの胸を激しくつき、ヨナタンは石壁に頭をぶつけてしまいます。
腹を立てて帰宅したヨナタンは父とも師とも仰ぐナヴランにそのことを伝えると、ナヴランは「そのことから、とても大事なことを学べそうだな」と事もなげに言うのです。驚いたヨナタンは「どういうこと?人をののしってはいけないことぐらいわかっているよ。でもレモールがなんであんなひどいことをしたのかわからない」とうったえます。
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