セブンアンドワイ

 

ハリーポッターがエンディングへ!!(1) 

 

  ハリーポッターシリーズ最終巻“Harry Potter and the Deathly Hallows”が昨年7月に英米で刊行されました。日本での邦訳版もいよいよ来月発売になります。
 第6巻の『ハリーポッターと謎のプリンス』のラストでダンプルドアがスネイプの「アブラ ケダブラ」の呪文を受け死んでしまいます。その前にダンプルドアはハリーと共に「ホーラックス」という分霊箱を探しに出かけ、湖上に浮ぶ容器に満たされた液体をダンプルドアが飲み乾し、中に収められていた分霊箱をハリーが取り出すことに成功するのですが、ダンプルドアは飲み干した液体によって苦しみ出します。何とかホグズミードへの「姿現わし」に成功する二人ですが、ダンプルドアの様態が悪化の一途を辿っていきます。ダンプルドアは魔法医のマダム・ポンフリーではなく「必要なのは……スネイプ先生じゃ」「セブルスが必要じゃ……」とスネイプを呼ぶことをハリーに命じるのです。
 マダム・ロスメルダの箒で何とか「闇の印」が表れていたホグワーツの展望塔まで戻ることができましたが、そこに待ちかまえていたのは「死喰い人」に加わったドラコ・マルフォイでした。ホグワーツ魔法学校内ではダンプルドアの留守を見越して、「死喰い人」との侵入による激しい戦いが始まっていたのです。ダンプルドアはハリーを透明マントで隠し、杖を取上げ、ひとりでドラコと対峙することになりました。ダンプルドアを殺すと息巻くドラコですが、ダンプルドアを殺す決断がつきません。そこへヴォルデモートの仲間に加わった狼人間のフェンリール・グレイバックが現われます。「お前をデザートにいただこうか。ダンプルドア」というフェンリールを他の死喰い人が「我々は命令を受けている。ドラコがやらねばならない」と制止する。そこへスネイプが現われ、杖を上げ、まっすぐダンプルドアを狙い「アバダ ケダブラ!」と呪文を唱えるのです。そしてダンプルドアが空中に吹き飛ばされて絶命するのです。

Shop.TOL
by TSUTAYA online
  誰もがダンプルドアは本当に死んだの?と疑ったに違いありません。しかし、ダンプルドアの葬儀はしめやかに行われました。スネイプはハリーや不死鳥の騎士団の追撃をかわし、ドラコともどもホグワーツから姿を消してしまうのです。気になるのが、スネイプがダンプルドアを殺す前にダンプルドアが語った「セブルス……頼む……」という言葉です。ダンプルドアともあろう偉大な魔法使いがスネイプに命乞いをしたとも思えない以上、スネイプには何らかの意図があって、ダンプルドアに「アブダ ケダブラ」の呪文をかけたに違いないと私は推測しています。最終巻“Harry Potter and the Deathly Hallows”を読めば解決する謎であることは間違いないのですが……
 第6巻の原書のタイトルは“Harry Potter and the Half-Blood Prince”でしたが、邦訳では「謎のプリンス“Mysterious Prince”」と改題されています。訳者のあとがきによると原作者の許可を得たとされていますが、“Half-Blood Prince”と“Mysterious Prince”ではいささかニュアンスが違いすぎると感じたのは私だけではないようです。本文中にも「半純潔のプリンス」と訳されている箇所もあるのですから。原題に忠実に訳すなら「混血のプリンス」となるはずだったと思いますし、発刊前にはこのタイトルが使われていたこともありました。
 “Half-Blood Prince”とはセブルス・スネイプのことなのですが、彼を「謎のプリンス」と呼ぶにはいささか無理があるような気がしてなりません。ハリーが魔法薬学のホラス・スラグホーンから貸し出された『上級魔法薬学』の教科書が「半純潔のプリンス」の蔵書だったです。その教科書の余白に様々な書き込みがあり、ハリーはその書き込みに助けられ「魔法薬学」でトップの成績を取ることになり、大喜びです。

 

 後で分かることなのですが、そもそもこの『上級魔法薬学』の教科書はアイリーン・プリンスというマグルの所有物だったようです。そしてこのアイリーン・プリンスこそがスネイプの母親だったことが明らかになりました。だからスネイプは「半純潔のプリンス」と署名をしたのでしょう。純潔を重んじるヴォルデモートをどうやってスネイプが欺いたかは分かりませんが(後にも書いたように、多分「閉心術」を巧みに使ったのだろうと推測しています)、スネイプは自分がマグルとの混血であることを隠し、「死喰い人」としてヴォルデモートに使えたことになるのではないでしょうか。ダンプルドアはスネイプの過去を知り、特別な使命を与えるために教師としてホグワーツに招いたのでしょう。そのスネイプが何故ダンプルドアを殺さなければならなかったのでしょう? Apple Store(Japan)

 

 

<INDEX・・・・NEXT>    time

 

・ Hello ・