セブンアンドワイ

 

ハリーポッターがエンディングへ!!(2) 

 

 『謎のプリンス』はハリーポッターシリーズとしては異例なことにブリペット通り4番地のダーズリー家から始まりません。コネーリウス・ファッジに替わり魔法大臣に就任したルーファス・スクリムジョールが英国の首相との面会の場面から話が始まるのです。そしてヴォルデモート卿は一度も直接姿を見せないのです。
 主に『謎のプリンス』ではヴォルデモートの過去を暴くことに焦点が当てられています。ダンプルドアは個人教授と称し、ハリーに「憂いの篩」を使ってヴォルデモートの過去を知らせようとます。そしてスネイプがついに念願の「闇の魔術の防衛術」の教授となるのです。過去5年ずっとスネイプが「闇の魔術の防衛術」の教授になりたがっていたことは誰でも知っていることでしょう。しかし、ダンプルドアはそれを拒否し続けてきたようです。そのスネイプが「闇の魔術の防衛術」の教授となり、「アブラ ケダブラ」の呪文でダンプルドアを殺してしまう。なんともすっきりしない結末でした。そのスネイプがヴォルデモートの元に戻り、“Harry Potter and the Deathly Hallows”でどのような役割を果たすのでしょう?
 

 ダンプルドアはヴォルデモートが「ホーラックス」という分霊箱を6つ所有しており、自分の霊を7つに分けて所有しているとハリーに告げます。その一つが『秘密の部屋』でジニーが所有していたトム・リドルの日記でした。その日記は『秘密の部屋』でハリーが既に破壊しています。もうひとつはヴォルデモートの叔父マールヴォロウが所有していた指輪で、これはダンプルドアが破壊したので、残るは4つ。この4つはグリフィンドール、スリザリン、ハッフルパフ、レイブンクローに所縁の品だとダンプルドアは言うのです。その全ての分霊箱を探し出し破壊しない限り、ヴォルデモートは何度でも生き返ることができるとハリーに告げます。そのひとつは蛇のナギニであり、スリザリンの印が刻まれたロケットとハッフルパフのカップだろうとダンプルドアは推測していました。
 そして、ハリーを伴いスリザリンのロケットを破壊しようとして、ダンプルドアは倒れるのである。しかし、苦労して手に入れたロケットは既に何者かの手で偽者とすりかえられていたのです。このカップとロケットはヴォルデモートがホグワーツ卒業後に努め始めたボージン・アンド・バークス時代にヘブジバという老婦人を殺害して奪い取ったものでした。以後、ヴォルデモートは殺害を繰り返す度に、自分の霊の一部を分霊箱に納めていったようです。『炎のゴブレット』のラストで復活したヴォルデモートに宿った霊を含めれば、ハリーは4つの分霊箱を破壊した上で、ヴォルデモート自身も倒さなければならないことになるのです。
 “Harry Potter and the Deathly Hallows”では10年前にヴォルデモートが行った惨劇が再び始まるはずです。『不死鳥の騎士団』で最初の戦いでは「死喰い人」と「不死鳥の騎士団」との人的比率が「20対1」であったと書かれていました。その結果、ハリーの両親を始め多くの「不死鳥の騎士団」が死んでいったのです。この争いを止めたのが生まれて間もないハリーであした。ヴォルデモートはハリーだけを殺すことができずに姿をくらましてしまったのです。
 ハリーポッターの6作を読む限り、ハリーの身近で死んでいった者は少なかった。『炎のゴブレット』のセドリック・ティゴリー、『不死鳥の騎士団』のシリウス・ブラック、そして『謎のプリンス』のダンプルドアの3人だけです。しかし、“Harry Potter and the Deathly Hallows”では10年前と同様に多くの死者がでるようです。

 

 作者のJ・K・ローリングは7話完結と宣言していた以上、止む終えないストーリ展開なのかもしれませんが、セドリックの死でさえ世界中の子供たちが大いに悲しんだことを思えば、多くの死者を出す結末はいかがなものかと考えてしまいます。しかし、それが戦争という現実なのですが……

 

 

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