セブンアンドワイ

 

ハリーポッターがエンディングへ!!(3) 

 

 あまりにも冗長で、登場人物が一機に増えた『不死鳥の騎士団』には少々閉口したものですが、『謎のプリンス』を理解するには『不死鳥の騎士団』の登場人物を正しく理解していないと難しい。いきなりナルシッサやベラトリックスが登場し、それがドラコの母親だったり、ロドルファス・レストレンジの妻であったりしたことを思い出すのに時間がかかかりました。『不死鳥の騎士団』のブラック家にあった家系図の部分を読み直すことになりました…この二人がスネイプのもとを訪れ、スネイプがダンプルドアのスパイではないかと疑う。そこでスネイプはドラコを守り、闇の帝王がドラコに遂行を命じた行為を実行するという「約束の呪文」を自らにかけるのです。
 ところがスネイプはヴォルデモートが命じたドラコにダンプルドアを殺させず、自らダンプルドアを殺してしまいます。ハリーはホグワーツ魔法魔術学校に入学した時からスネイプが大嫌いだったことは誰もが知っているでしょう。ハリーがスネイプを嫌えば嫌うほど作者の意図が逆に見えてくるような気がしています。同期のシリウスもルーピンもシリウスが好きではないようですが、ダンプルドアはスネイプには絶大な信頼を寄せているように見えます。反対にトム・リドル(後のヴォルデモート卿)に対してはホグワーツに彼を連れて来た時からずっと疑いの目を向けていたようです。もし、スネイプがヴォルデモートに組するものならダンプルドアが見抜けないはずはないはずです。スネイプにはダンプルドアから任された重要な使命があるにちがいないと思っています。
 しかし、ダンプルドアの死でホグワーツ魔法魔術学校は間違いなく閉鎖に追い込まれることになるでしょう。魔法省からホグワーツを守ってきたのは他ならぬダンプルドアの力があってのことだったのですから……そして、『不死鳥の騎士団』のラストで死闘ともいえる激しい戦いを繰り広げハリーを守ったように、ヴォルデモートが唯一怖れているのもダンプルドアの力だったはずです。その力の均衡が破られた今、ヴォルデモートに率いられた死喰い人やフェンリール・グレイバックが率いる狼人間たちが行動を起こすことは間違いないでしょう。

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 ダンプルドアという後ろ盾を失ったハリーはどのようにヴォルデモートと闘うのでしょう。「ついにダンプルドアに聞かずじまいになってしまったことが、あまりにも多い。ハリーが話さずじまいになってしまったことが、あまりにも多い……」という言葉が胸を打つ。「勝ち目のない戦いについて、ダンプルドアと話し合ったことを思い出した。ダンプルドアは言った。何度も何度も戦って、戦い続けることが大切だと。そうすることで初めて、たとえ完全に根絶できなくとも、悪を食い止めることが可能なのだと……」そんな戦いがハリーを待ち受けているに違いありません。
 『謎のプリンス』の最終章でハリーは「学校が再開されても、僕は戻らない」と呟き、「ゴドリックの谷に、戻ってみようと思っている」「僕にとって、あそこがすべての出発点だ。あそこに行く必要があるという気がするんだ。そうすれば、両親の墓に詣でることができる。そうしたいんだ」とロンとハーマイオニー告げる。「それからどうするんだ?」というロンの問いに、「それから、残りの分霊箱を探しださなければならないんだ」と答えるのです。「僕がそうすることを、ダンプルドアは望んでいた。だからダンプルドアは、僕に分霊箱のすべてを教えてくれたんだ。ダンプルドアが正しければ――僕はそう信じているけど――あと四個の分霊箱がどこかにある。探し出して破壊しなければならないんだ。それから七個目を追わなければならない。まだヴォルデモートの身体の中にある魂だ。そして、あいつを殺すのは僕なんだ」という固い決意をロンとハーマイオニーに語るのです。

 

 最終巻“Harry Potter and the Deathly Hallows”は36章+αで構成されています。前半の18章のタイトルは次の通りです。
第1章 The Dark Load Ascending 闇の帝王の台頭
第2章 In Memoriam 追悼文
第3章 The Dursleys Departing ダーズリー家の出発
第4章 The Seven Potters 七人のポッター
第5章 Fallen Warrior 落ちた戦士
第6章 The Ghoul in Pyjamas パジャマを着たグール
第7章 The Will of Albus Dumbledore ダンブルドアの遺言
第8章 The Wedding 結婚式
第9章 A Place to Hide 隠れ家
第10章 Kreacher’s Tale クリーチャーの物語
第11章 The Bribe 袖の下
第12章 Magic is Might 魔法は力なり
第13章 The Muggle- Born Registration Commission マグル生れ登録委員会
第14章 The Thief 盗人
第15章 The Goblin’s Revenge ゴブリンの報復
第16章 Godric’s Hollow ゴドリックの谷
第17章 Bathilda’s Secret バチルダの秘密
第18章 The Life and Lies of Albus Dumbledore ダンブルドアの生涯と偽り

 

 

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