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あまりにも冗長で、登場人物が一機に増えた『不死鳥の騎士団』には少々閉口したものですが、『謎のプリンス』を理解するには『不死鳥の騎士団』の登場人物を正しく理解していないと難しい。いきなりナルシッサやベラトリックスが登場し、それがドラコの母親だったり、ロドルファス・レストレンジの妻であったりしたことを思い出すのに時間がかかかりました。『不死鳥の騎士団』のブラック家にあった家系図の部分を読み直すことになりました…この二人がスネイプのもとを訪れ、スネイプがダンプルドアのスパイではないかと疑う。そこでスネイプはドラコを守り、闇の帝王がドラコに遂行を命じた行為を実行するという「約束の呪文」を自らにかけるのです。
ところがスネイプはヴォルデモートが命じたドラコにダンプルドアを殺させず、自らダンプルドアを殺してしまいます。ハリーはホグワーツ魔法魔術学校に入学した時からスネイプが大嫌いだったことは誰もが知っているでしょう。ハリーがスネイプを嫌えば嫌うほど作者の意図が逆に見えてくるような気がしています。同期のシリウスもルーピンもシリウスが好きではないようですが、ダンプルドアはスネイプには絶大な信頼を寄せているように見えます。反対にトム・リドル(後のヴォルデモート卿)に対してはホグワーツに彼を連れて来た時からずっと疑いの目を向けていたようです。もし、スネイプがヴォルデモートに組するものならダンプルドアが見抜けないはずはないはずです。スネイプにはダンプルドアから任された重要な使命があるにちがいないと思っています。 しかし、ダンプルドアの死でホグワーツ魔法魔術学校は間違いなく閉鎖に追い込まれることになるでしょう。魔法省からホグワーツを守ってきたのは他ならぬダンプルドアの力があってのことだったのですから……そして、『不死鳥の騎士団』のラストで死闘ともいえる激しい戦いを繰り広げハリーを守ったように、ヴォルデモートが唯一怖れているのもダンプルドアの力だったはずです。その力の均衡が破られた今、ヴォルデモートに率いられた死喰い人やフェンリール・グレイバックが率いる狼人間たちが行動を起こすことは間違いないでしょう。
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