セブンアンドワイ

 

ハリーポッターがエンディングへ!!(4) 

 

 第7章の“The Will of Albus Dumbledore”「ダンブルドアの遺言」や第18章の“The Life and Lies of Albus Dumbledore”「ダンブルドアの生涯と偽り」というタイトルを見れば、ダンプルドアは間違いなく死んでいるはずです。『謎のプリンス』ではスネイプとの打ち合わせのもとにダンプルドアの死を偽装したのではという憶測も可能だした。確かにスネイプとダンプルドアの間にはここまで隠されている秘密があることは間違いないようです。そうでなければダンプルドアがそこまでスネイプを信じていた根拠がはっきりしないのですから。ただ単に死喰い人から抜け出したというだけではハリー同様、誰もスネイプが「不死鳥の騎士団」のメンバーでいることに疑問を感じない訳にはいかないでしょう。ましてダンプルドアを殺してしまった今となっては……
 しかし、スネイプは『不死鳥の騎士団』でハリーに「閉心術」の個人レッスンをするようにダンプルドアから命じられたこと、「パッドフット」というハリーのメッセージを理解し、「不死鳥の騎士団」に連絡を取ったこと、『謎のプリンス』ではダンプルドアが最後までスネイプを頼っていたことなどを考え合わせると、スネイプはダンブルドアの信頼する「不死鳥の騎士団」の一員であると考えざるを得ないのです。「閉心術」はスネイプがヴォルデモートに真意を読まれないために必要だし、そうでなければマグルとの混血であるスネイプが「死喰い人」に加わることなどできなかったはずなのですから。
 


 『不死鳥の騎士団』でスネイプはハリーに「閉心術」を教えるにあたり、「『読心術』というのはマグルの言い種だ。心は書物ではない。好きなときに聞いたり、暇なときに調べたりするものではない。思考とは、侵入者が誰彼なく一読できるように、頭蓋骨の内側に刻み込まれているようなものではない。心とは、ポッター、複雑で、重層的なものだ――少なくとも、大多数の心とはそういうものだ」と非常に興味深いことを語っているのです。そして「『閉心術』に長けた者だけが、嘘とは裏腹な感情も記憶も閉じ込めることができ、帝王の前で虚偽を口にしても見破られることがない」と続けている。この言葉は非常に重要で、スネイプがヴォルデモートのスパイであっても決して本心を読まれることはないと語っていることになるのではないでしょうか。
 ダンプルドアの死に関しても、分霊箱を手に入れるために呑んだ液体がダンプルドアに多大な危機を与える毒薬であった可能性もあるのです。もし、あの液体がダンプルドアをヴォルデモートの仲間に引き入れるための、あるいはダンプルドアが抱えている秘密を明かすための強力な毒物であったなら、スネイプはそれを知っていてダンプルドアの指示通りに殺したとも考えられはしないでしょうか?おそらくこうした経緯はダンプルドアの遺言の中で明らかにされることになるかもしれません。
 “The Dark Load Ascending”闇の帝王の台頭という第1章のタイトルから推測すると、『謎のプリンス』では全く姿を見せなかったヴォルデモートが最終巻の“Harry Potter and the Deathly Hallows”では巻頭から登場しそうな雰囲気です。宿敵のダンプルドアが死んだとなれば当然のことでしょう。

 

 「不死鳥の騎士団」の中でトレロニー先生に代わり「占い学」を担当することになったケンタウルスのフィレンツェが「この十年間、魔法界が、二つの戦争の合間の、ほんのわずかな静けさを生きているに過ぎないと印されていました。戦いをもたらす火星が、我々の頭上に明るく輝いているのは、まもなく再び戦いが起こるであろうことを示唆しています」とハリーたちに語っていたことを思い出して下さい。この二つ目の戦争が最終巻の『死の秘宝』で必ず勃発するに違いないのです。トレロニー先生の占いとは違い、フレンツェの占いは信用できることは読者の皆さんはご承知のはずです。
 しかし、トレロニー先生の占いでひとつだけ当たっていたことがあります。「闇の帝王を打ち破る力を持った者が近づいている……七つ目の月が死ぬとき、帝王に三度抗った者たちに生れる……そして闇の帝王は、その者を自分に比肩する者として印すであろう。しかし彼は、闇の帝王の知らぬ力を持つであろう……一方が他方の手にかかって死なねばならぬ。なんとなれば、一方が生きるかぎり、他方は生きられぬ……闇の帝王を打ち破る力を持った者が、七つ目の月が死ぬときに生れるであろう……」という予言です。『不死鳥の騎士団』でヴォルデモートが魔法省の神秘部で手に入れようとしていたのは、まさにこの予言でした。ダンプルドアは魔法省での戦いの後にそのことをハリーに始めて知らせるのです。スネイプといいトレロニーといいハリーが最も嫌っている先生たちが結局ハリーを救うことになるのかもしれないというのも、作者の意図があってのことでしょう。

 

 

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