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 チームバチスタの栄光(2)

 

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 ところが、機会出しの看護師星野響子が結婚退職した27例目で初めての術中死が起こります。最初は機械出しの看護師が変ったために、チーム全体のオペのリズムが狂ってしまい、そのために起きた事故だとも言われました。

 先にも述べたように医者が人を殺すのは簡単かもしれませんが、七人のバチスタ・メンバーの他にも外回りの看護師などもいて、手術室内で人の目を盗んで人を殺すことは非常に難しいのです。術中死の場合は改めて病理解剖などはしないようですが、誰かが必要のない注射などをすると、毒が入っていようといまいと必ず周囲の目に不自然に見えるのだそうです。そこがプロの世界なのでしょう。

 注射器や薬物の壜を持っていても怪しまれないのは麻酔医だけです。看護師が注射をすることはありますが、あくまでも医者の指示に従っての行為ですから、そうでないものはすぐに分かります。そこで、薬物に一切触ることのない臨床工学士と看護師はすぐに除外できました。

 また、執刀医は自らのミスでもない限り患者を殺すことはできません。また、執刀医が仮にミスをしたとしても第一と第二助手が周囲にいるのですぐに気が付いて処置を始めるはずです。これは第一・第二助手の医者にも同様のことが当てはまります。

 そうなると犯人はただ一人麻酔医しかいないことになるわけです。この小説は変則的な倒叙小説といえるかもしれません。犯人の目星はついているものの、犯行方法が全く分からないのです。犯行方法が分かれば殺人事件ですが、分からなければ不運な術中死ということになってしまうのです。

 そんな時に厚生労働省から厚生労働省大臣官房秘書課付技官という肩書きを持つ白鳥圭輔という不思議な人物が登場して来ます。それまでは不定愁訴外来、別名愚痴外来と呼ばれる精神神経科の田口公平講師が院長から調査役を命じられていた。精神神経科の医師で、しかも不定愁訴外来という、他の医局でクレーマーに近い存在の患者の話を聞くのが仕事という、いかにもたよりない医者なのです。
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 この田口医師と院長の高階の間には非常に面白い関係があった。それは東城大学医学部の卒業試験の口頭試問で、高階が田口に救いの手を差し伸べたのことになりました。この調査の依頼を受けた田口は高階院長に当時のことを問い質すと、高階院長は「医師の仕事は、口頭試問で適正が測れるほど底の浅いものではありません。知識なんて些細な枝葉、臨床の海に飛び込めばイヤでもついてくるものです。それ以前にもっと大切な資質があるんです」とこともなげに応えるのです。確かに高階院長の医師を見る目に狂いはなかった。

 「愚痴外来の患者などはみなクレーマーに見えるに違いない。しかしクレーマーと適切な批判は紙一重で、立場とタイミングが変れば、善意はオセロの駒のように目まぐるしく入れ替る。大学病院としても、これまで冷たくあしらっていた、感受あの小さな不平不満の声を無視できなくなりつつある」という田口の考えは大切なことだと私も思う。院内暴力の原因はこんなところにあるような気がしています。

 田口がチーム全員に聞き取り調査を行い(これを白鳥はパッシブ・フェーズと呼ぶのです)、オペにも立ち会うのですが、その28例目のオペは成功するのです。田口にはこれが犯罪なのか手術ミスなのかがさっぱり分からない。そこにひょっこりと登場するのが変人ともロジカル・モンスターともあだ名される白鳥啓輔。田口の調査に対してもパッシブで甘すぎると非難をした上で、自分のアクティブな調査を教えるから付き合えと言うのです。

 映画では多分、阿部寛が演じることになるようですが、行く先々で医師や看護師の感情を逆なでして怒らせる。終いには医師に撲り飛ばされたりもする・・・しかし、白鳥の厚生労働省大臣官房秘書課付技官という肩書きは表向きのもので、実際は医療過誤死関連中立的第三者期間設置推進準備室室長という立派な肩書きを持つ厚生労働省のエリートなのです。

 しかも「ある日ふと思いついて、大学時代の友人が勤めている母校の法医学教室に出入りすることにしました。ツテをたどって、観察医務院にも潜り込んだりして、検死検案や解剖をかじりました。気が向くと霞ヶ関、次の日は法医学教室なんて気ままな生活で、おかげで検視や解剖に詳しくなりました。死体検索に関わるたいていの資格も取りました。解剖医、認定病理医、死体検案認定医、法医認定医なんてところですね。全部で5年くらいかかりましたが」というように医者の資格まで持っているのですから、なんとも言えないモンスターのようです。
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